【釣太郎みなべ店・特設水槽】で撮影された、アオリイカの捕食シーンの貴重な映像です。
「海のハンター」と呼ばれるアオリイカが、どのようにして獲物(アジ)を仕留め、そして食べていくのか。
このショート動画には、アオリイカの驚くべき知性と、合理的すぎる捕食戦略が凝縮されています。
映像をよくご覧ください。
アオリイカはアジを捕獲した後
そして、獲物が抵抗できなくなったことを確認すると、今度はアジの向きを持ち替え、「顎(あご)の部分」から本格的に食べ始めています。
この一連の行動は、ヤエン釣りや泳がせ釣りで「アジに付いた歯形の謎」を解明する、完璧な答えです。
なぜアオリイカはこのような行動をとるのか?
その生態の秘密について、釣太郎が「日本一詳しく」徹底的に解説します。
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### 【第1章】アオリイカの捕食行動:4つのステップ
アオリイカの捕食は、衝動的に行われているわけではなく、非常に計算された「4つのステップ」で構成されています。
#### ステップ1:発見と捕獲(ハンティング)
アオリイカは、全生物の中でもトップクラスの「眼」を持っています。W型の瞳孔(どうこう)で距離感を正確に測り、獲物(アジ)との間合いを詰めます。
そして、体長の2〜3倍にもなると言われる「触腕(しょくわん)」を、時速100kmに達するとも言われる速度でミサイルのように射出。
先端の吸盤で獲物を確実に捕らえます。これがエギングでいう「イカパンチ」の正体です。
#### ステップ2:固定(ホールド)
触腕で捕らえた獲物を、即座に「8本の腕(うで)」でがっちりと抱え込みます。
この8本の腕にある無数の吸盤で獲物を完全にロックし、逃げられないように固定します。
動画のアオリイカは、まさにこの「ステップ2」を完了し、次の段階に移った状態です。
#### ステップ3:麻痺(即死)
ここが最も重要です。
アオリイカは、獲物を固定すると、8本の腕の中心部にある「口(くち)」を使います。
この口は、硬いキチン質でできた「カラストンビ(顎板:がくばん)」と呼ばれる、オウムのクチバシのような強力な武器になっています。
アオリイカはこのカラストンビを使い、アジの急所、すなわち**「脊髄(せきずい)」**または「脳」を正確に狙って噛み砕きます。
動画の序盤(ファイル名:脊髄をかじる)は、まさに

