能登半島地震の発生から2週間が経ちました。避難所から宿泊施設に移る「2次避難」が進む一方で、インフラなどの復旧作業の見通しは立っていません。
■ガレキに埋もれた“思い出” 津波で流された夫婦写真
砂まみれの額縁に収められた1枚の写真。海沿いで手をつなぎ、ほほ笑む高齢の2人が映っています。
写真を撮影した孫
「本当におじいちゃんが守ってくれたんだなと感じています」
こう話すのは、この2人の孫で、写真を撮影した男性です。この写真は、景色が一変してしまった町に残された家族の宝物でした。
写真を撮影した孫
「私の家自体は、津波の被害と近所で発生した火災の延焼によって全焼しておりまして。近くを見ていたところ、写真が津波によって流されて、近所にあったとい