キスの背開き・・・見た目の美しさは言うまでもなく、何に使っても映えるキス料理の基本かつ王道。見た目など関係ない、食べてしまえば皆同じよ!というご意見もありましょうが、ワタクシはキス釣りを趣味とする以上、キスの捌きから食にいたるまで、キス釣りのすべてを楽しみたいと思っておりますし、それが「趣味」というもの。みなさん、余裕があればですけれど、包丁にもこだわりをもっていただくと、それとセットといっても過言ではない「包丁砥ぎの世界」へ、「包丁にまつわる文化の世界」へと、泥沼のように濃い世界が広がってまいります。それをも楽しいと思うか、面倒と思うか、あるいは恐ろしくて入っていけないと思うか、ひとそれぞれ、置かれている立場や環境によってそのスタンスは異なりますし、強制できるものでもございません。ふとしたときに、ああ、そういう世界もあったな~、ちょっと覗いてみよう・・・と思っていただければ幸いです。今日はキスの背開きと骨せんべいのお話しを少々。一口に骨せんべいといっても、メチャクチャ美味なおつまみに仕上げるには、やはり鮮度が一番重要であります。骨ほど味の落ちやすい部位はございません。釣りから帰宅して、冷た~いビールをグビっといきたいとき、ぜひキスを数匹サクサクっと捌いて、新鮮な中骨に薄~く塩味を染ませて素揚げにしてみてください。鮮度のよさが物を言う絶品のおつまみの完成です。